スノーモービル Snowmobiling

森を抜け凍った湖上へ、冬景色の中を駆け抜けよう!

雪深い地域の交通手段として、カナダで生まれた乗り物がスノーモービル。ユーコンでも冬になると準州内全域に長大なスノーモービルトレイルのネットワークが出現。森を抜け、雪原を走り、時には凍った湖の上も疾走。夏には行けないような場所にも、手軽にアクセスできるようになります。
もちろんツアーも充実しており、旅行者もその迫力を体験することができます。全くの初心者向けには、マシンの操作方法からスタートし、広い場所で練習するなど、体制は万全。ガイドと共に無理のない安全なトレイルのライディングを満喫できます。また、たっぷり楽しみたいという方向けには、B&Bなどに泊まりながら数日間かけて雪上クルージングするツアーもあり、本格的なアドベンチャー体験も可能。
ツアーでは、マシンをはじめ専用ウエアなど必要なものはレンタル可能。運転には、日本の自動車運転免許証の提示、保険への加入などが必要です。

※ツアーによっては、英語ガイドとなる場合もあります。

さまざまなタイプのトレイルがネットワーク

ユーコン準州全域に張り巡らされたスノーモービルトレイルは、準州を代表する「クロンダイク・スノーモービル協会」のボランティアたちによって整備・管理されています。トレイルは大きく4つのカテゴリーに色分けされたサインで表示され、またメンテナンスや管理体制により6段階にレベル分けされています。

トレイルカテゴリー別4色の標識


  • カナダ全土をつなぐ「グレイト・トレイル」。全長2万4,000kmの多目的リクリエーショントレイルで、このうちユーコン準州には1,600kmが整備されています。いわば、スノーモ-ビルトレイルのハイウェイ的存在。以前は「トランス・カナダ・トレイル」という名称だったため、場所によっては旧表示のままの所もあります。

  • グレイト・トレイルに繋がるコネクター・トレイル。

  • ループ状のトレイル。

  • 一方通行のトレイル。

6つのトレイル・レベル

  • 1.Urban1(アーバン1)
    メンテナンスがしっかりされており、走行しやすい雪面。地図、標識など完備。トレイル上にさまざまなサービス施設も充実。
  • 2.Urban2(アーバン2)
    メンテナンスされており、地図と基本的な標識は設置。トレイル上にいくつかの施設もあり。
  • 3.Rural(ルーラル)
    地図と基本的なサインあり。電話などの通信は限定的。トレイル周辺にいくつかの施設あり。
  • 4.Wilderness(ウィルダネス)
  • 5.Remote wilderness(リモート・ウィルダネス)
  • 6.Route Only(ルート・オンリー)
    上記4~6の3レベルは、雪面コンディションは不安定で注意が必要。サービス施設、地図なども限られており、野生動物に出会う危険性もあり。1人で入るのはおすすめしないトレイル。

スノーモービルを楽しむ際の注意点

スノーモービルは旅行者も体験できるアクティビティですが、時に危険も伴うので、ルールとリスクを十分理解した上で楽しんでください。

  • ●トレイルでは右側を走行。他のトレイル使用者を見かけたら15km/h以下にスピードダウンを。
  • ●反対側からスノーモービルなどのグループ、犬ぞりチームが近づいてきたら、一旦マシンを止めて通り過ぎるまで待機を。
  • ●他のスノーモービルの追い越しは、見通しが良く十分に広いスペースのある場所で。追い越して欲しい場合は同様の場所でマシンを右に寄せ、手信号で合図を。
  • ●グルーマー(トレイルを整備する雪上車)が来たら、マシンを右に寄せてトレイルを空けるのがマナー。

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