イバビック国立公園 Ivvavik National Park

数千頭のカリブーが大移動! 北極海沿岸の冒険ワールド

北極海の一部ボーフォート海に面して広がるイバビック国立公園は、まさに手つかずの大自然地帯。マスコックス、オオカミ、グリズリーベアなど、北の野生動物のパラダイスでもあり、特に春には、数十万頭のカリブー(トナカイ)の群れが、出産と子育てのため北へ向かって大移動する事で知られています。この現象から、「イバビック(育てる場所)」というイヌイット語の地名が付けられました。

イバビック国立公園 Ivvavik National Park

環境保全を目的に、先住民との協定により設立された公園

この公園は1984年にイヌビアルイット(ボーフォート海沿岸に住むイヌイットの総称)の人々とカナダ政府との間で交わされた先住民土地協定によって設立されました。1970年代、ボーフォート海で海底油田が発見され開発計画が持ち上がっていましたが、同協定によりこの広大な大地は国立公園として保護されることに。協定では、イヌビアルイットがパークス・カナダと協力して公園を管理するとされ、また、「土地を守る人々をサポートする」というビジョンの元、イヌビアルイットによる公園内でのハンティングや罠猟、フィッシングなど、伝統的ライフスタイルを維持する事も認められています。

公園への入り口はノースウエスト準州のイヌビック

原野が広がるばかりのイバビック国立公園へのアクセス手段は、チャーター機によるフライトのみと、かなり限定されています。このため、旅行者にとっては、パークス・カナダや現地ラフティング会社が実施するツアーに参加するのが、最も現実的な方法となります。
入り口となるのは、公園の200km東、ノースウエスト準州のイヌビック。ここは北極圏西部の中心的な町で、人口3,450人の多くをイヌビアルイットが占めています。 出発前には町の中にあるパークス・カナダの「ウエスタン・アークティック・オフィス」で、国立公園に入るためのオリエンテーションを受け、入園登録を行う必要があります。また必要に応じてフィッシングライセンスも取得を。北米でも最も隔離された国立公園に入る事になるため、入念な準備が求められることは言うまでもありません。チャーター機は12人乗りの小型旅客機「ツインオッター」利用となります。

パークス・カナダのキャンプ場に滞在するツアー

パークス・カナダでは、イバビック国立公園内にベースキャンプを設営しており、ここを拠点にハイキングなどを楽しむツアーを実施しています。通常5日間のツアーで、例年、6月~7月に数回実施。キャンプ場内にはシャワー、トイレなどがあるパブリック棟と、和やかな雰囲気のダイニング棟、そして個別に設置されたキャビン数棟が並びます。キャビンは木造の骨組みにキャンバスを張ったシンプルなつくりですが、十分な広さがあり、ベッドや椅子なども整っています。食堂では3食の他にスナックも用意され、日中にはパークス・カナダのスタッフがガイドするハイキングや野生動物ウォッチング、イヌビアルイットのスタッフによる伝統文化の紹介など、日々のアクティビティも充実。参加できるのは、1年にトータルで100人ほど。アウトドア派にとっては知る人ぞ知る究極のツアーです。

北極海に抜ける究極のラフティングトリップ

イバビック国立公園内では、夏の間、キャンプしながら1~2週間かけて川下りをするラフティングトリップが注目されており、ガイド付きのツアーも行われています。舞台となるのは、ファース・リバーで、ラフティングのレベルとしてはクラス4と、エキスパート向け。公園の中央にあるマーガレット・レイクからスタートし、北極海を目指すのが人気ルートです。ツンドラの大地から渓谷地帯など、風景は大胆に変化。野生動物観察や、ハイキング、フィッシングなども合せて楽しめる、究極のアウトドア体験です。

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