クルアニ国立公園 Kluane National Park and Reserve

5000m級の山々と壮大な氷河。世界遺産の大自然の中へ

ホワイトホースの西に広がるクルアニ国立公園は、カナダ最高峰のマウント・ローガン(5959m)を頂点に5000m級の山が連なる広大な山岳地帯。壮麗な山々一帯は、グリズリーベアをはじめ、ドールシープ、マウンテンゴートなど野生動物の宝庫です。また高い峰々は、氷河期から残る氷原に覆われており、その規模は極地以外では世界最大。65kmも続くローウェル氷河など、圧倒的な長さを持つ氷河があちこちの山間を流れています。
これらのダイナミックな自然景観と貴重な生態系が評価され、すぐ南に続くブリティッシュ・コロンビア州や西側のアメリカ・アラスカ州の山岳群とあわせて、世界遺産にも登録。カナダでも指折りの、大自然ゾーンです。

クルアニ国立公園 Kluane National Park and Reserve

クルアニ国立公園周辺の絶景ポイント

クルアニ国立公園の西部、アメリカ・アラスカ国境近くに聳えるのが、カナダ最高峰、標高5959mのマウント・ローガンです。北米全体でみても、アラスカ州のデナリ(マッキンリー)山に次ぐ2番目の高さ。麓一帯は氷河に覆われており、その絶景は上級ハイカー達の憧れの的。ヘインズ・ジャンクションなどから小型飛行機などを利用した遊覧飛行で眺める事も可能です。クルアニ国立公園には、このマウント・ローガンを含め、カナダの高峰20山のうち17山が聳えています。

何年も降り積もった雪が溶けることなく堆積し、その重みで下部が圧縮されてできた巨大な氷床の先端が、斜面などの地形に沿ってゆっくりと流れ出したもの、それが氷河です。現在地球に残る氷河は、極地や高山地帯などごくわずかなエリアのみ。高峰が連なるクルアニ国立公園には、65kmもの長さをもつローウェル氷河、幅が6km以上もあるカスカウォルシュ氷河など、いくつもの巨大氷河が流れ出しており、悠久の年月をかけ大地を削りながら流れるダイナミックな様子を目の当たりにする事ができます。
ヘインズ・ジャンクションなどから飛び立つ氷河上空への遊覧飛行は、大人気の観光アトラクション。また、ハイキングの上級者向けには、氷河を眺望できる高台を目指して歩くガイドツアーも行われています。

ヘインズ・ジャンクションからヘインズ・ハイウェイを25kmほど南下したところにあるキャスリーン・レイクは、雄大な山々を眺めながら気軽にハイキングやカヌー、カヤックなどが楽しめるアウトドアスポット。パークス・カナダが運営するキャンプ場もあります。

クルアニ国立公園の北東部を縁取るように伸びるアラスカ・ハイウェイ上、ドライブのハイライトのひとつとなるのがこの湖。道路に沿って、長さ81kmもの青く美しい湖の景観が続きます。面積は408㎢と、ユーコンでも最大の湖で深さもかなりあり、最深部は91m。フィッシングスポットとしても人気で、巨大なマスやホワイトフィッシュなどを釣る事ができます。

息をのむような風景を舞台に、思い切りアウトドア体験を

クルアニ国立公園の最大の楽しみは、この大自然の中で楽しむ迫力満点のアウトドア体験です。整備されたトレイルをゆくハイキングをはじめ、高山地帯へひとっ飛びでアクセスするガイド付きのヘリハイキングなども大人気。カヌーやラフティング、フィッシング、先住民の文化体験など、自然を舞台にしたアクティビティが豊富に揃っています。また、氷河地帯上空をフライトする遊覧飛行は、誰でも気軽にその壮大な光景を眺めることができ、アウトドアが苦手な人にもおすすめです。
クルアニ国立公園への入り口となるのは、アラスカ・ハイウェイ上にあるヘインズ・ジャンクション。小さな町ですが、ホテル、アウトドアツアーの現地オペレーターなどが揃っています。また、パークス・カナダのビジター・センターもあり(ダク文化センター内に併設)、公園の自然などを分かり易く展示しているほか、地図をはじめ、あらゆるアウトドアアクティビティに関する情報を提供しています。クマに関するレポートなど注意すべき情報も入手できるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

バックカントリーキャンプをする場合は事前申請を

4~11月にクルアニ国立公園内でバックカントリーのキャンプサイトを利用する場合は、事前にパークス・カナダに許可申請をする必要があります。
またビジターセンターで事前にクマに関するビデオを視聴し、“you are in bear country”というパンフレットをよく読むなど、クマ対策の情報を十分に得ておくことをおすすめします。多くの場所では、食品の携行にクマよけのため完全密封のフードキャニスターの利用が求められます(ビジターセンターにて無料で借りられます)。

許可申請などの詳細はコチラ

※ツアーによっては、英語ガイドとなる場合もあります。

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