オーロラが頻繁に出現する場所として人気のカナダ・ユーコン準州。
この極北の大地での光鑑賞について、耳寄りなお知らせです。太陽活動の影響で、2024年～2025年頃をピークに、より大きなオーロラが出現しそうと予測されているのです。憧れの光を見る絶好のチャンス。今こそ、ユーコンへ行きましょう！
最高のオーロラ鑑賞地、
ユーコン準州とは？
ユーコン準州はカナダの北西部、北緯60度以北に広がる大自然の大地。そのほとんどのエリアは、オーロラが頻繁に発生する「オーロラベルト」の真下に位置しており、州都ホワイトホースをはじめ、各地で夜の天空に踊るような美しい光をしばしば見ることができます。
鑑賞に適しているのは、夜の時間が長くなる8月末から4月の半ば。8月末から9月末は紅葉や黄葉の中でのカヌーやハイキングなどが、11月末から春先までは冬のアクティビティが、オーロラ鑑賞とともに楽しめます。
日本から意外と近い！
州都のホワイトホースへは、西海岸の都市バンクーバーから国内線（エア・カナダと、ユーコンの航空会社 エア・ノース）が運航しています。日本からバンクーバーへは、直行便で8～9時間、バンクーバーからホワイトホースへは約2時間のフライトです。
ちなみに、ホワイトホースは、スケジュール便を利用してアクセスできる、日本から最も近いオーロラ鑑賞ディスティネーションです。
州都のホワイトホースへは、西海岸の都市バンクーバーから国内線（エア・カナダと、ユーコンの航空会社 エア・ノース）が運航しています。日本からバンクーバーへは、直行便で8～9時間、バンクーバーからホワイトホースへは約2時間のフライトです。
ちなみに、ホワイトホースは、スケジュール便を利用してアクセスできる、日本から最も近いオーロラ鑑賞ディスティネーションです。
今後数年間をピークにさらに大きなオーロラが見られる!?
オーロラとは、太陽から発生する「太陽風（高エネルギーのプラズマ）」が、地球の大気にぶつかって発光する現象です。つまりその発生には､太陽の活動が大きく関わっています。これまで300年近い観測により、太陽はおよそ11年周期で活動が活発になるという「ソーラーサイクル（太陽活動周期）」を繰り返していることが分かっています。記録によれば、1755年以来、これまですでに24回のソーラーサイクルが繰り返されており、2019年からは新たに25回目の周期に入っているとのこと。そして、その期間で最も太陽活動が活発になる「ソーラーマックス（太陽極大期）」が、2024年～2025年頃に起こると予測されています。
ソーラーマックスの際には、太陽フレア（太陽の表面で起きる爆発で膨大な威力をもつ）が頻繁に起こることにより、強力な太陽風が放出されます。そしてこれが地球に達すると、磁気嵐など様々な影響が出ることが考えられます。そのひとつが、巨大オーロラの発生です。実際、過去のソーラーマックスの時期には、北海道やイタリアのローマなど、普段ではまず見ることができない低緯度の場所でも光が観測されています。あくまでも自然現象の予測での話ではありますが、次のソーラーマックスに向け、今後、太陽活動はどんどん活発になると考えられています。つまり、オーロラが頻繁に見られるユーコンでは、2024年～2025年頃をピークに、その前後の数年間はいつも以上にダイナミックなオーロラを見られる可能性が高くなると期待されているのです。
※オーロラは、白夜の時期以外の、天候の良い日に見られる確率が高くなります。
大自然の中、お好みのスタイルで光が見られる
ユーコンでは様々な方法でオーロラ鑑賞が楽しめます。光の出現を期待して、ワクワクと胸躍るようなひととき。ソーラーマックスに向かうこの時期、あなた好みのスタイルで楽しみましょう！
一晩中オーロラを見たい満喫派は静かなロッジに滞在して夢のようなオーロラナイトを
町から離れた一軒宿のロッジやB&Bに滞在。自分の部屋で一晩中オーロラを待つことができます。ひとたび光が現れたら、室内から、あるいは外に飛び出して鑑賞することも可能。時間を気にせず、ご自身のペースで見たい方にぴったりです。
Photo: Wolfgang Bublitzなんとしても光を見たい極めつき派は雲の上を飛ぶ「オーロラフライト」で確実に
オーロラ発生の確率が高い夜に、ジェット旅客機に乗って雲の上へ。満天の星の下、光に近づいて遊覧飛行をするという贅沢な内容で、日本の旅行会社が主催するチャーターフライトを使ったツアーが実施されています。これまでのオーロラ遭遇率は100%！
快適に楽しみながらくつろぎたい派は大自然の中、好条件の鑑賞施設へのツアーに参加
町の明かりが届かず、また空が見渡せる場所にある専用施設に移動し、暖かいスペースで光を待ちます。ガイド付きのツアーで訪れるため、オーロラの説明を聞いたり、たき火や厳寒地アトラクションを楽しんだりと、内容が充実しています。
Photo: Yukinobu Yamamoto光が見えるまで追いかけたい行動派は車に乗って縦横無尽に「オーロラハンティング」
オーロラの出現情報を確認しながら、バンなどの車に乗って光を追跡。見られる場所に移動して鑑賞するというアグレッシブなツアー。何もない原野や、山の麓など、鑑賞ポイントはそのとき次第で、フレキシブルに選ばれます。
昼間のアクティビティも
ダイナミック！
ユーコンの魅力はオーロラ以外にもいろいろ。
昼間は、極北の大地ならではのダイナミックなアクティビティ体験を！
秋のアクティビティ
黄金色に輝く広葉樹の森や、見渡す限り赤い絨毯を敷き詰めたようなツンドラの紅葉。極北地方でしか見られない貴重な風景の中で、ハイキングやカヌーなど本格的なアウトドアアクティビティをお楽しみください。
冬のアクティビティ
ぐっと冷え込む冬でさえ、白銀の世界に飛び出して遊ぶのがユーコン流。大人気の犬ゾリをはじめ、クロスカントリースキーやスノーシューなど、厳寒の季節ならではの外遊びにぜひ、挑戦を。
ユニークな文化体験
文化系の方なら、極北の大自然や野生動物をテーマにした博物館の見学や、ユニークなユーコンアートが見られるギャラリー巡りを。また、各地にある文化センターなどで、この地で数千年の長きにわたり自然と共存してきた先住民文化に触れてみるのもおすすめです。
グルメ体験
州都のホワイトホースには、北米料理をはじめ、和食、イタリアン、メキシカン…と多様なレストランが集まっています。自家焙煎のコーヒー専門店や手作りベーカリー、地ビールの醸造所など、こだわりのある店も揃っています。ハリバット（オヒョウ）や、アークティック・チャー（ホッキョクイワナ）といった北の味覚も、ぜひご賞味を！
真冬でもレンタルウエアで安心！
冬のオーロラ鑑賞で心配になるのは、寒さ対策ではないでしょうか。実際、ユーコンでは、真冬には-30℃以下になることも珍しくなく、そんな中では、厳寒地仕様の防寒ウエアが必須です。
けれど、ご安心を！ ホワイトホースのアウトフィッターなどでは、冬にオーロラやアウトドアアクティビティを楽しむ人のために、レンタルの防寒ウエアを用意しています。また、ほとんどのオーロラ鑑賞ツアーでも、これらの防寒ウエアがレンタルできるので、自分で用意していく必要はありません。ジャケットやオーバーパンツはもちろん、帽子やグローブ、ブーツまで一式借りれば、完璧に暖かい状態で外遊びを楽しむことができます。
Photo：ArcticMediaCreation.com前回のソーラーマックスでは巨大なオーロラが出現！
杉本さん撮影、郊外の鑑賞スポット上空に出たオーロラ
前回のソーラーマックスのピークは2014年でした。ユーコン・ホワイトホース在住のカメラマン杉本淳さんに、当時の様子を伺いました。
「思い返してみると、確かに見える頻度が高く、天気さえ良ければほぼ毎日見えていたように記憶しています。規模も大きくて、ダウンタウンやハイウェイ沿いなど、明かりの影響で普段は見られない場所からも大きく揺らめくオーロラが確認できました。これまでで最高のオーロラも、この時期だったと思います。それは、ダウンタウンから車で30分ほど離れた場所にある鑑賞施設でした。南の空（通常は北の方角に出る）に、かなり大きな光が現われ、しかも緑や赤やピンクなど、あらゆる色が常に光っていた。めまぐるしく動き、肉眼で追いかけるのも大変なほど。そのときはガイドをしていたため、残念ながら写真は撮れなかったのですが、印象にはとても強く残っています」。
