ドーソン・シティ Dawson City

ゴールドラッシュの夢を留めるレトロタウン

ホワイトホースからクロンダイク・ハイウェイを535km北へ、アラスカとの州境(国境)近くにあるのがドーソン・シティ。人口2000人にも満たない小さな町ですが、ユーコンの歴史にとってはとても大切な場所です。 というのも、1896年にここで金が発見され、その後、数年間にわたって北米最大級のゴールドラッシュが沸き起こりました。2年後にはユーコン準州が創設され、その州都に。ピーク時には4万人が暮らし、カナダ西部最大の町となるほどのにぎわいぶりだったといいます。しかし熱狂的なゴールドラッシュは5年足らずで終焉。町からは人が去り、やがて州都もホワイトホースに移されました。

ドーソン・シティ Dawson City

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昔のままの建物が並ぶダウンタウンは、まるで西部劇の世界!

ひところはゴーストタウンのようになってしまったドーソン・シティですが、その後ダウンタウンの多くの建物が国定史跡として保護されました。現在では、町全体が繁栄していた時代を彷彿とさせる姿に復元され、多くの旅行者が訪れるようになりました。
碁盤の目のように整えられたストリート沿いには、板張りの歩道が敷かれ、スイングドアのあるサルーンや木造のホテル、劇場、裁判所などが当時のままに並びます。町に入るハイウェイ以外は全て未舗装のままで維持され、また信号がひとつもない点も雰囲気を盛り上げます。そんな19世紀風の町並みを歩いていると、まるで西部劇の世界に迷い込んでしまったかのよう。当時の衣装を身に着けたスタッフが随所でツアーやパフォーマンスを行っており、これもこの町のユニークさを引き立てています。周辺では今も金の採掘が行われており、また旅行者もアトラクションとしてゴールドパニング(砂金すくい)を体験することができます。

※ツアーによっては、英語ガイドとなる場合もあります。

おすすめスポット&アトラクション

ドーソン・シティの最大の楽しみは、やはりゴールドラッシュ当時の雰囲気を体験すること。歴史スポットめぐり、クラシックなカジノやカンカン・ショー、ゴールドパニングなど、ユニークなアトラクションが多数用意されています。

カナダ最古のカジノとクラシックなカンカン・ショーが楽しめるギャンブル・シアター。5~9月の間は毎日オープン、ショーも毎晩行われており旅行者に大人気。ゴールドラッシュの時代の酒場を彷彿とさせます。なお、オフシーズンはカジノのみ限定日営業。

この地域の先住民の文化を紹介する施設。ゴールドラッシュが始まるずっと以前から、自然と共存してきた人々の歴史と知恵に触れることができます。伝統的なダンスなどのアトラクションも楽しめます。モカシンなど工芸品のショッピングもぜひ。

ドーソン・シティのユニークな歴史、地質、金や鉱物、そして先住民に関してなど、興味深い展示がぎっしり。体験型アトラクションも用意されており、子供から大人まで楽しむことができます。

ゴールドラッシュを引き起こした、最初の金の発見地がここ。町はずれのボナンザ・クリークにあり、国定史跡として保護されています。自由に見て歩ける遊歩道が整備され、随所に砂金採りのテクニックや、さまざまな逸話などを紹介する展示も。

ゴールドラッシュの初期、人々はゴールドパンを使って手作業で金を採っていました。ほどなくここに企業が乗り出し、水力発電による大型のドレッジ(浚渫機=土砂をすくい上げて取り除く機械)を稼働。効率的な採金を行いました。クロンダイク川には一時、20機以上のドレッジが並んでいたといいます。このドレッジ#4は1913年に作られたもので、ゴールドラッシュ終了後の1960年まで稼働していたもの。このタイプの機械としては北米最大で、カナダの国定史跡にもなっています。

「ゴールドパン」と呼ばれる平たい器を使って川砂から金を取り出す、昔ながらのゴールドパニング(砂金すくい)体験が無料でできます。ゴールドパンはダウンタウン数か所でレンタル可能。

一攫千金を狙ってユーコンに滞在し、その時に体験したこの地の自然を、著作『野性の呼び声』などに残した作家ジャック・ロンドン。彼の生活した小屋がダウンタウンに移築され、一般公開されています。このほか、ユーコンの自然を謳った詩人ロバート・サービスの住居も復元されています。

ユーコン川の解氷を予想する伝統的イベント「ドーソン・アイス・プール」!

「ドーソン・アイス・プール」は、凍ったユーコン川がブレイクアップ(解氷)する日時を予想するユニークなコンテスト。慈善団体のThe Imperia Order Daughters of the Empireが寄付金集めのために行うもので、なんと1896年から続く伝統的イベントです。参加者は20ドルのチケットを買って解氷の日時、分までを予想。チケット売り上げ額の半分は寄付金となり、半分はピッタリ当てた予想者たちに分配されます。ブレイクアップを測るのは、川沿いの「ダノジャ・ゾ文化センター」内にある時計で、これは川の氷面に置かれた観測用の三脚とケーブルで繋がれています。春、三脚が氷と共に動き始めると、時計がストップするという仕組み。例年5月上旬~中旬が解氷時期ですが、年によりかなりズレがあるのが面白いところです。

レストラン

世界各地から旅行者が訪れる町だけあり、レストランの種類も豊富。この地ならではの食材のモレルマッシュルーム、オヒョウ、サーモン、クランベリーなどを使った料理をぜひご賞味ください。ほとんどのお店がカジュアルな服装で気軽に入れます。

ウエストマーク・インのレストラン。広い店内では地元産の食材を使った料理が楽しめます。

エルドラド・ホテルにあるダイニングルーム。リラックスして食事が楽しめることで人気。炭火で焼いたステーキが美味。

スイングドアを入ると、内部はゴールドラッシュの時代を彷彿とさせるようなクラシックな雰囲気。食事は、朝からランチタイムまで。夕方からはバーとなり、名物「サワトー・カクテル」も提供。これは、なんと凍傷で落ちた人の足の指がお酒の中に入っているという、超スペシャル度胸試しドリンク!

ゴールドラッシュ時代から残る建物を利用した雰囲気のあるレストラン。カナダ料理やエスニック系の料理が楽しめます。4月~9月までの営業。

パスタからバーガー、魚料理、肉料理など、豊富なメニューを揃える北米料理の店。熱々のBBQステーキが自慢。

ドーソン・シティ周辺の食材にフォーカスしたカフェ・レストラン。朝ごはん、ランチ、ディナーと幅広いメニューを展開。伝統的な製法で作られたサラミやソーセージは絶品!

ショッピング

ギフトショップには、砂金入りのアクセサリーやゴールド製品がたくさん並びます。この地域に住む先住民の手によるアートや工芸品もおすすめです。

生鮮食品やサンドイッチ、オーガニック製品、日用品などを扱う雑貨食料品店。毎日営業。

文化センター併設のショップ。イヌイットや先住民族の伝統工芸品が並びます。

地元アーティストの工芸品や宝石類、お土産品などを取り扱うお店。

1904年創業、金製品やマンモスの牙の工芸品などを扱う老舗。通年オープン。

ドーソンのミニデパート。アウトドア用品やお土産まで、品ぞろえ豊富。

ホテル

町の雰囲気に似合った比較的コンパクトなサイズのホテルが、ダウンタウンに集まっています。

B&Bタイプで、アットホームなもてなしが魅力。ダイニングは評判のグルメレストラン。

ゴールドラッシュ時代の名残りを感じるB&B。建物だけでなくアンティーク家具も必見。

西部劇に出てくるかのような雰囲気のホテル。レストランやラウンジもぜひ利用を。

ダウンタウンの中心にあり、シンプルな客室。19世紀風のラウンジが人気。

ドーソン・シティでは最大のホテル。館内施設、室内アメニティも充実。

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